無垢材を使った木の家の魅力とは?自然素材で後悔する前に抑えておきたいデメリットを解説します!

皆さんこんにちは。茨城県常陸太田市に拠点に新築住宅やリフォームを手がけている海老根工務店です。


せっかく注文住宅を建てるのなら自然素材を使ってみたい……とインターネットなどで調べてみると、「自然素材のデメリットに注意!」とか「後悔した」という体験談が目に入ることかと思います。


ただしそれは、自然素材の性質をよく知らずに取り入れてしまったため。

たしかに天然の無垢材は工場で製作された工業製品とは異なり、新築当初の新しい状態が永遠に続くわけではありません。しかしそれを補って、あまりある長所をもっています。今回は知っておきたい無垢材の魅力とデメリット、両方をご紹介します。




■無垢材とそうじゃない木は、どう違う?



無垢材とは丸太から切り出した100%天然木を使ったもので、何といっても自然素材特有の健やかさや風合い、機能性が魅力です。


一方、無垢材と比較されるのが「集成材」や「複合フローリング」です。

「集成材」は木片を接着剤で貼り付けてブロック状にした木のことです。

「複合フローリング」は合板などの基材の上に、接着剤で化粧材を貼ったものです。化粧材としては、0.3ミリ〜2ミリ程度の厚みに挽いた天然木や、木目模様をプリントした樹脂や紙などさまざまな種類が使われます。


こうした「集成材」や「複合フローリング」は新建材と呼ばれ、住宅供給が盛んだった高度経済成長期に登場し、安価で工事もしやすいことから一気に広まりました。

しかしその後、接着剤などから放散されるホルムアルデヒドをはじめとする化学物質によって室内空気が汚染され、シックハウス症候群という社会問題や、化学物質過敏症などの健康障害を引き起こしました。


現在は国の法律で健康を害さないように接着剤の質も基準が設けられるようになりましたが、それを差し引いても無垢材の気持ちよさは格別。無垢材の魅力を紹介します。




■無垢の木はすごい! 無垢材を使った木の家のメリットとは?



無垢の木の「気持ちいい!」には、きちんとした裏付けがあります。


まず木は吸放湿性にすぐれているため、夏にはじめじめした湿気を吸い、一方乾燥しがち

な冬には蓄えておいた湿度を放出することで、室内の湿度を保つ効果があることが指摘されています。1年を通じて室内がさわやかで、帰宅すると空気が違う……という感想を抱く方も多くいらっしゃいます。


そして無垢の木は熱伝導率が低いため、床に使うと夏は足元に熱がこもらずさらりと気持ちよく、冬は冷えを感じにくいのも特徴です。厚みのある無垢床にしたおかげで、冬は裸足で過ごす方もいらっしゃいますよ。


適度な弾力性も備えているため、足触りがよいのも特徴の一つ。木の固さは樹種によってさまざまですが、杉やヒノキなど柔らかいタイプの針葉樹を使うと、お子さんやご年配の方にとって足腰に負担がかかりにくくなります。


また木の細胞には微細な凹凸があり、光の乱反射効果や紫外線吸収効果により、目に優しい空間をつくります。


さらに最近では、木の香り成分「フィトンチッド」の研究が進んでおり、血圧への効能やリラックス効果、消臭・抗菌効果、ダニの防除効果などが研究により明らかになってきています。




■無垢はキズつきやすい? 手間がかかる? よく言われるデメリットは本当?



ただし無垢材のデメリットとして、メンテナンスの必要性やキズのつきやすさ、初期費用の高さなどがあげられます。


まずメンテナンスの必要性ですが、無垢の板は湿気の影響で伸びたり縮んだりするため、床に使うと季節によっては板同士がぶつかって「突き上げ」という現象が起こったり、隙間が空いて見えることもあります。特に杉やヒノキなど柔らかい針葉樹で塗装を施していない場合に起こりやすい傾向があります。


ただそれらは、欠陥ではなく無垢材ならではの当たり前の現象です。無垢の床材の反りも、きちんと乾燥を施した材を使えば、神経質にならなくても大丈夫。


キズがつきやすいということも、無垢材を使って後悔したポイントとしてよく指摘されます。

一般的には杉やヒノキ、マツなどの針葉樹は柔らかい傾向があり、イスを倒してしまったり、モノを落としたりすると、キズがついたり凹みが生じるのは事実です。

けれどもたいていのキズや凹みなら、濡らしたフキンをひと晩あてておくだけで直ります。濡れた布のうえからスチームアイロンをかけるのも効果的ですよ。


固いモノを落としてキズがつくのは合板や複合フローリングも同じです。こうした工業製品はいずれ張り替えが必要になりますが、交換したくてもすでに廃盤となっていることも。破損した一部分だけを直したいのに全面的にやりかえなければならないというケースもあります。


対して、無垢材は国土の約3分の2が森林の日本なら、普遍的に材料が採れるので、そのような心配をすることもありません。そして良質な無垢床をきちんと施工すれば非常に長いあいだ使い続けることができます。


例えば無垢の木の寿命は、なんと樹齢の2倍。一般的に使われる60〜70年生の木から採れた無垢材なら、ちゃんとお手入れをし続ければ、120〜140年近くもつということになりますね。

その極地とも言えるのが、世界最古の木造建築である法隆寺です。当時の最高レベルの木を使い、ていねいに手を入れ続け、1300年もの時を過ごしています。


なにかと高くつくと言われる費用面ですが、長い目で見れば無垢材のほうがおトクということも言うことができます。30年間にわたる初期費用+メンテナンスコストを計算すると、無垢の家と新建材を使った家はほぼ同等、あるいは無垢材を使ったほうが安く済むという試算も出ています。


また木の価格は、樹種やグレードによって非常に幅広いので、選び方次第で予算調整することも可能です。




■無垢材を使ったリフォームなら海老根工務店へご相談を!


無垢材は、年を重ねるほど色合いが変わりツヤを増すので、革製品やアンティークのように「育てる」感覚を得ることができ、住まいへの愛着をかきたてます。

住み続けていると多少のキズや凹みができるのは当たり前。あまり神経質にならずに、キズも味わいのうち、とおおらかに木の家での暮らしを楽しみましょう。


このような無垢材を使った家づくりは、自然素材のプロである海老根工務店が、もっとも得意としている分野です。工場で大量生産された材料は、修業を積まなくともかんたんに施工ができますが、無垢材は熟練した大工や職人の手が必要になります。


茨城県常陸太田市に拠点を構える海老根工務店は、創業60年以上の豊富な経験と技術で、多くのお客さまの信頼に応えてきました。

60年と言えば、木から落ちた実が芽吹いて、柱や梁などの構造材が取れるほど生長する時間です。そのような長い時間を、海老根工務店は木の家づくりに向きあって過ごしてきました。


私たちが使っているのは関東きっての良材と名高い、八溝材。茨城県と福島県の県境の八溝山で採れる杉やヒノキで、ねじれ・曲がり・腐れ・シミといった欠点が少なく、木目や赤身の色が美しい木材としても知られています。


実際にお客さまからは、「無垢材の香りの良さを味わっている」「家のなかの空気がきれいに感じられるようになった」「冬は暖かく夏は涼しい」など、多くのうれしいお声をいただいています。


海老根工務店は木材をはじめとする自然素材の扱いに長けているだけでなく、ライフスタイルに合わせたきめ細やかなご提案も得意としております。注文住宅はもちろん自然素材を使ったリフォームのことで相談したいという方も、どうぞお気兼ねなくご連絡くださいね。